不登校者支援でキワニス賞  和歌山新報

社会貢献活動に献身的に取り組む個人や団体を表彰する、和歌山キワニスクラブ(岩橋一博会長)の第22回「キワニス賞」に、不登校の子どもたちを支援している「和歌山大学プラットホーム部」が選ばれた。16年8月23日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で表彰式があり、賞状と支援金20万円が贈られた。

同部は平成元年、当時の和歌山大学講師の呼び掛けで、不登校の子どもを集めてキャンプを開いたのが活動の始まり。学校に行けない子どもたちが安心できる居場所をつくることを目的とし、2カ月に一度の行事と夏のキャンプが主な活動。毎回、約30人の子どもと約60人の学生が参加し、子どもに新しい体験を提供し、話し相手になるなどしている。

表彰式で岩橋会長は「日頃あまり顕彰されない分野の活動に従事してこられたことは、まさにキワニス賞の趣旨に沿ったもの」と同部をたたえ、あいさつ。仁坂吉伸知事は「地域に密着した地道な活動は不可欠。引き続きお願いしたい」、尾花正啓市長は「プラットホーム部のような若い力は頼もしい。キワニスクラブにも深く感謝している」と祝辞を寄せた。

部長で教育学部3回生の具路康平さん(20)は、自身が不登校だったころ、同部の活動に支えられた経験を持つ。同部の学生たちや活動に参加している同世代の子どもたちとの遊び、会話を続けることにより、人間不信の感情を克服できたという。「小学校3年生から高校1年生までお世話になり、感謝しています。受賞でき光栄です」と喜びを話した。

活動について部員の吉見直樹さん(20)は「ゲームや鬼ごっこなど、さまざまな遊びをしますが、学校の話はしないこと、子どもたちを一人にしないことなどに配慮しています」と語る。受賞で贈られた支援金を生かし、「保護者への説明会を開くなど、活動を広く知ってもらいたい」と今後の展望を話した。

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