不登校問題を考える TVニュース和歌山
全国的に増えている不登校について考えようという講演会が今日、有田川町で開かれました。 有田川町下津野のきびドームで行われた講演会は、児童虐待や配偶者などによる暴力を未然に防ごうと2年前に発足した有田川町の家庭支援総合センターが、不登校の子どもたちを支援している和歌山大学の学生グループ「プラットホーム部」の協力で今回初めて開きました。 講演会では、和歌山大学教育学部の非常勤講師、大川克人さんが「現在の教育現場ではなぜ不登校になるのかという掘り下げがない」と指摘し、「不登校問題は『対策』ではなく、『教育課題』『発達課題』として捉えたい」と持論を展開しました。その上で、子ども達の自己肯定観を育てるため、褒めて得意な所を伸ばすだけでなく、弱点をさらけ出すことができ、お互い分かり合えるようにすることの大事さを説明しました。 今日はこのほか、和歌山大学プラットホーム部の活動を紹介する体験イベントも行われ、子ども達が学生と触れ合いました。プラットホーム部は和歌山大学の1年から4年の学生およそ80人で構成され、不登校の子どもたちへの支援活動を行っています。 学生の一人は「この活動を一つのきっかけとして子ども達が自分自身のやりたいことを見つけ、外へ出ていけるチャンスを作ってもらえれば」と話していました。